破滅のバイエルン、CLバイエルン対ボルドー戦の採点 他
11 月 7th, 2009ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグのバイエルン対ボルドー、
既にkicker誌、Bild紙ともに採点が出そろっていますので
今夜のブンデスリーガ第12節、ホームでのシャルケ戦を前にして、
急いでCLの対ボルドー戦の採点をお伝えしておきたいと思います。
また、kickerによる今シーズンのバイエルン選手採点も合わせてご紹介したいと思います。
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kicker誌採点(1〜6の数字で表現1=最高、6=最悪)
バイエルン:
Butt (5) - Lahm (4,5), Demichelis (3), Badstuber (5), Braafheid (5) -
van Bommel (5), Schweinsteiger (4,5), Timoschtschuk (4), Pranjic (6) - Klose (5), Toni (4)
交替選手 46. Robben (3,5), 59. Gomez (5)
ボルドー:
Carrasso (2,5) - Chalmé (3), Ciani (2,5), Planus (3), Tremoulinas (3) -
Fernando (3), Diarra (2) - Plasil (4), Wendel (4) - Gourcuff (3), Chamakh (3)
交替選手 68. Jussie (-), 84. Sané (-)
今回もまた予想通り、いえ、むしろ予想ほどに酷い点数でなくてホッとしているぐらいです。
それなりにポゼッションやシュート数はボルドーを上回ってはいましたが、
その実、ティモシュチュク、ボメル以後の後ろの方で回している時間が長かっただけ、
とか下手打ちゃ当たる的に得点の要素が全くないシュートなどは無意味でした。
そしてゴールを決められなかった事もあわせ、妥当な採点でしょう。
大きなミスをしてしまったブットもこんな所でしょうか。
デミチェリスが一番良かったというのも試合の中でマトモなのは彼だけでしたし
既にアルゼンチン代表として2試合こなした彼に「まだ試合勘が戻っていない」とした
監督に対しても、「もう十分だ」という説得力のあるプレーを見せていました。
ボルドーはディアラやカラッソ、シアニを除けば並程度の評価。
なかなかボールも奪えず、少ないチャンスをしっかりと活かしただけですから、妥当でしょう。
やはりバイエルンが自滅したとしか言えない評価です。
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ゲーム評価は4。
とにかくバイエルンの多過ぎるミスが試合をダメにしていたという評価です。
主審の評価はさらに下の5。
ドイツのマスコミの評価ですから仕方ありませんが、シアニのハンドを
意図的でないからと流してしまったなど、評価は低目です。
MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)はディアラ。
元バイエルン選手の働きは確かに目立っていました。
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次にBild紙採点(1〜6の数字で表現1=最高、6=最悪)
バイエルン:
Butt (5) - Lahm (4), Demichelis (4), Badstuber (4), Braafheid (5) -
van Bommel (6), Schweinsteiger (5), Timoschtschuk (5), Pranjic (6) -
Klose (5), Toni (5)
交替選手 46. Robben (3), 59. Gomez (5)
Bildは今回も自国のチームに対しての評価だけです。
kickerの予想外に好意的な採点に比べると、バイエルン嫌いのBildはやはり厳し目です。
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ところで、その「Bild」に、今日のシャルケ戦を前にした
DER BUNDESLIGA-HIT AM SAMSTAG
Bayern - Schalke: Der BILD-Vergleich Mann gegen Mann
という記事があり、今季のバイエルン選手の現時点までの総合的な採点が出ていました。
これを見ればバイエルンの不振の理由が分かる、という感じでしょうか。
ガゼッタにもここと別記事からの引用記事が出ていましたが
(Monaco boccia Van Gaal E lo incolpa della crisi di Toni)、
イタリアは10段階評価、ガゼッタの選手評価もほぼ4〜6という事で、
ドイツ式の採点がイマイチ、ピンと来なかったのか、
「合格はリベリーのみ」とかなり厳しい採点に理解されてしまっています。
ビルトと意見が合うというのは、あまり喜ばしい事ではないのですが、
ファン・ハールに対する評価、選手に対する評価はほぼ、私の思う通りなので、
このところビルトのこういう記事には素直に同意しています。困ったものです。
評価は以下の通り。コメントは意訳+補足。
レンジング (5) 5試合に出場の後、ファン・ハールに切り捨てられた。
ブット (4) 素晴らしいファイトをするけれど、時々ポカをするのが…
ラーム (4+) 元世界レベルの左SBプレーヤーはファン・ハールの希望で右にコンバートされた。
今、ここに居るのはただ平凡なプレーヤー。
ファン・ブイテン (3+) 元ベンチ要員から今やDFリーダーに。でもそれは得点源としての評価。
バドシュトゥーバー (2+) 20歳の新星。なぜかレーヴの目には輝かない。
デミチェリス (4+) 2ヶ月負傷欠場していたのでこの評価も、ボルドー戦では一番良かった選手。
ブレーノ (6) 失敗×3。ヒッツフェルトの下でもクリンスマンの下でもファン・ハールの下でも。
ブラーフハイト (6) ファン・ハールの左の失敗その1。バイエルンレベルじゃない。
プラニッチ (6) 左の失敗その2。バイエルンレベルじゃない。
ティモシュチュク (5) 世界最高のゼクサー(守備的MFの一つ)の一人。
しかしファン・ハールは彼が好きではない。そしてティモは彼がもっと嫌い(笑)。
ファン・ボメル (4+) 監督の信奉者。戦術家。昨季はこの上なくアグレッシブなリーダーだった。
シュヴァインシュタイガー (4) 代表でのパフォーマンスはバイエルンよりずっと良いのにね…
アルティントップ (4) 最初は使われていたが、ファン・ハールに使われなくなった。
ロッベン (2) ファン・ハールは旧知のロッベンをマドリードからゲットした。怪我がち過ぎる。
リベリー (1) バイエルンは彼に依存している。レアルに未練。
この点数はフィットしている時、やる気のある時限定。
オリッチ (2) ファン・ハールは当初不要と思っていたようだが、素晴らしくお買い得だった。
ゴメス (4) 6ゴールするも現在はベンチスタートに悩んでいる。
クローゼ (5) 3月以来リーグでの得点はゼロ…
トーニ (4) ほとんど出場機会がないが可能性は大。
しかし彼の得点能力(2007年以来バイエルンで57得点)は規律マニアの監督の下で窒息寸前。
ミュラー (2) ファン・ハール最大の手駒。今年の掘り出し物。
全体をざっと見てみると、バドシュトウーバー、ミュラーの昇格組は素晴らしいパフォーマンス、
古参・中堅組がぱっとせず(特にクローゼ、レンジング、ブレーノ)、
また、新加入選手の半数が満足できるレベルにないと言えるようです。
いつもなぜブラーフハイトを使い続けるのか、不思議でなりません。
そして毎度、起用する時に限ってなんだか良くないハミト・アルティントップですが、
トルコ代表でのパフォーマンスの通り、もっと使うべきだと思います。デミチェリスもしかり。
トーニに至っては、不当な扱いにしか思えませんが、
考えてみるとトーニも監督の嫌う「理解できないラテン人」なんですよね。あ。デミチェリスも。
今季新加入組で残すべきなのはオリッチとロッベンのみというのも賛成です。
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そして色々な記事の下の方でBildが行っている様々のアンケートの中に
「Ist Louis van Gaal noch der richtige Trainer für die Bayern?」
(ファン・ハールはまだバイエルンの監督にふさわしいか)というものがありました。
このアンケートの最終結果、Ja, er wird die Bayern aus der Krise führen
(もちろん、彼はバイエルンをこの破滅の淵から救ってくれるよ)に投票したのはわずか33%。
残り3分の2は、Nein, ein neuer Mann muss zum Rekordmeister
レコードマイスターは新しい監督を捜さねばならない、に投票したとの事。
蛇足ですが、私もこのアンケートには投票しました。投票したのはもちろん……
そういえばホルドー戦が終ってすぐ、ルンメニゲがケータイをいじっていたような気がしますが…
昨日は33位にダウン。 今日は何位? 一日一回の応援クリックでがんばれます!
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